私はこうやって株式投資を始めた① まずは勝率の高いIPOから

今回は、FIREを目指す公務員の私がどうやって株式投資を始めたのかの話をします。

株だけで飯を食っている「達人」から勧められて投資を開始

もう10年近く前ですが、私には当時、株の収益だけで生活している専業投資家(いわゆる「億り人」)の知り合いがいて、その人から「旧NISA口座を開設し、IPO(新規株式公開)の投資でもやってみなよ」と誘われたのがきっかけでした。

株式投資と言えば、本当に端的に言うと安く買って高く売れば儲かる、それだけです(もちろん、上級者になると値下がり局面でも儲ける手段はあるんですが、少なくとも初心者的にはそう言い切っていいでしょう)。

したがって、通常、ある銘柄(どこかの会社の株)をある価格で買うときは、これから値上がりしそうだと思うから買うわけです。ただ実際には、買った後に値段が上がるとは限りません。買った銘柄ほど下げ、売った銘柄ほどそのあと上がる、みたいなジンクスはよく言われます。だからこそ株は難しいわけで、損するかもしれないという恐怖心が、多くの人を株式投資から遠ざけています。

ただ、絶対・確実とは言わないけれど、この後、値段が上がる可能性が高い(要するに投資としての勝率が比較的高い)銘柄というものが存在します。あくまで傾向にすぎませんが、それを教えてもらったからこそ、私はすんなりと株式投資に入ることができました。

そういう負けにくい銘柄の1つが、IPO案件、つまりこれから新規で取引市場に上場する会社(銘柄)です。IPO銘柄の株式(100株単位)は、事前に申し込んでおけば市場での取引が開始される前に、事前決定された公募価格で手に入れることができます(ただし、申し込みが多ければ抽選に当たらないと買えません)。

そしてその銘柄が初めて取引市場で売買開始される際、市場で付く株価(=初値)が、公募価格より高くなることが多いことが経験的に知られていて(勿論絶対ではない)、IPO銘柄を事前に取得できれば、取引開始と同時に売ると儲かる可能性が高いといわれているのです。

例えば、A社の株を100株×公募価格600円=60,000円で入手し、上場初日の初値が700円だったら、単純計算で(700-600)×100=10,000円の儲け(税金は考慮せず)、ということになります。実際には、公募価格と初値の間に1,000円以上差がつくこともあり、一瞬にして10万円以上儲かることもそれなりにあります。

そんなIPO投資のことを、「タダで買える宝くじ」という人もいます。IPOは、申し込んだ銘柄の株式購入の権利が当選して初めて購入資金の支払いが発生します。その上で、ほぼ値上がりが予想され、すぐ売れば儲かるであろうという手堅さがあります。宝くじやギャンブルのように、金を出して買っても外れたら丸々損失になることはありません。申し込むだけならタダなので外れても損せず、当たればチャリーンと儲かるという意味で、タダで買える宝くじという表現は言い得て妙ですね。

当時、そういう話を聞いて、「負けにくい投資」ならやってみようということで、自分もIPO投資を始めることにしたのです。ただし、IPO銘柄を買うためにはそれなりに手間がかかります。まず証券会社に取引口座を開かなければなりません。私が開設したのは10年近く前で、書類のやり取りが必須でした。しかし今ならネットで完結するはずです(マイナンバーカードが必要ですが)。

その際、どの証券会社で口座を開こうか迷いました。実はIPO案件は、どの証券会社でも取り扱っているわけではないからです。そこで、一番案件をたくさん取り扱っているといわれたネット専業のSBI証券に決めました。同社はIPOの取扱いが多いだけでなく他にもメリットがあったので結果的に正解でした(当然みなさんにもお勧めですが、理由を含めて後述します)。

また、口座開設に当たっては、儲かった時の税金を節約(=儲けの約2割を持っていかれるのを非課税に)するため、通常の取引口座(課税口座)だけでなく、旧NISA口座(非課税口座)も開設して始めることにしました。

IPO投資を始めたはずが、いっこうに始まらない現実

ちなみにIPO銘柄(新規上場)というのは、年によって差はありますが毎年100社前後程度あります。たくさんあるように見えますが、新規上場といっても100%「公募価格<初値=儲かる」とは限らないので注意が必要です。初値が高騰しそうかは、上場銘柄の業種や業績などの条件である程度予想がつくため、確実に・しかも大きく儲かりそうな銘柄には人気が集中し、多くの人から購入希望が入ってしまうので、ずっと抽選に外れ続け、半年経っても1つもIPO銘柄を手に入れられないことも少なくないのです。

実際私がそうでした。

IPOに当選すればほぼ確実に儲かる、IPO株をNISA枠で買えば、税金で持っていかれる部分がないから2重にお得だなんて言われていたのですが、そう甘くはありませんでした。もちろん、証券会社の口座開設・維持にはコストがかからないので、損をしているわけではなかったのですけどね。

そこで私は、事態を打開するため、株を勧めてくれた知り合いの助言を受け、IPOに当たる確率を増やす方法を実践し始めました。

具体的には、SBI証券以外の大手証券会社(野村、大和、日興など)でも口座を開設し、それぞれで並行してIPO案件を申し込むことにしたのです。申し込み口数が増えるので、単純計算で当選確率は数倍になります。といっても、もともとの当選確率が数百分の1とかだから、焼け石に水でしたけど。

結局、はじめてIPO株を手にしたのは、2016年10月のJR九州だった気がします。

というのも、ゆうちょ、JRなど政府系IPO案件は、上場で出てくる株数が多く抽選倍率も低くなり、複数の証券会社から応募した結果、複数当選することも少なくないためです。しかも、政府の沽券にかけても公募価格<初値となりやすいといわれていて、実際このときは公募価格+500円で、少し儲かりました。

こういった政府系IPOは数年に一度しかないものの、今後も、2024年夏以降の上場がありうるとされる東京メトロなどがどうなるか気になるところです。IPO投資は、私が始めたころはすでに第1次NISAブームで多くの人に知られておりライバルが多かったのですが、第2次NISAブームの今からでも始めるのに遅いということはないので、ぜひみなさんも始めてみてください。

いずれにせよ、私のIPO投資はそんな形で始まったのでした。ただ、負けにくいIPOだけをやっているだけだと、投資効率は高くありません。私の投資は、IPO以外の銘柄に広がり、そっちが圧倒的比重を占めることになりますが、その経緯は次回以降に書いていこうと思います。

SBI証券の魅力

最後に、株式投資を始めるなら避けて通れない、証券会社の口座開設の話を書いておきます。初めて証券口座を開くなら、まずSBI証券をお勧めします。その理由はいくつかあります。

理由① 取扱いIPO案件が多い

ある未上場企業が株式を公開(上場)する際、株式を売り出す手続きは証券会社に依頼します。基本的には、野村、日興、大和、みずほのような大手証券会社のうち1社をメインにして頼むことが多く、メインになった会社には、多くの株が渡され、顧客からの購入申し込みを受け付けることになります。

たとえばA社のIPO案件を野村証券がメイン(主幹事)として担当することになれば、新規で出る株の1/2を野村証券が自社の顧客に配分し、残り1/6ずつを日興、大和、みずほ証券(サブ幹事)がそれぞれの顧客に配分するという感じでしょうか。

そして、A社の株が欲しいと思っても、この配分がある証券会社(主幹事、サブ幹事の会社)に申し込まないと、そもそも抽選にすら参加できないのです。

で、SBI証券はネット専業ではありますが、、IPOに強い証券会社として、主幹事になる銘柄が多く、主幹事でなくても多くのIPO案件でサブ幹事になり配分を受けるので、とにかく「(当たるかわからない)無料の宝くじを手に入れるチャンスが多い」ということがいえます。

ちなみに2023年の実績としては、年間96社のIPOがあり、SBIの主幹事は21社、主幹事以外の取扱いは70社と、どちらもトップレベルです。証券口座開設の最初の1社目は、SBIだと言える理由はこれです。

理由② IPO抽選に応募し続けることでポイントがたまり、いずれ必ず当選できる

とにかく当たらないIPOの抽選ですが、SBIの場合、応募したけれど抽選に外れた場合にポイントがもらえるのです。それを貯めていくと、いずれそのポイントを使うことで必ず1回は抽選に当たるようにできます。抽選に当たるくらいのポイントを貯めるには7~8年かかるようになってしまいましたが、1回で100万円儲かるような、ここぞという銘柄を確実に当てに行けるという芸当は、SBI証券でしかできないです。しかも、それをNISAで申し込めば無税です。

理由③ NISA以外の売買手数料が無料

証券会社を通じて株式を売買する場合、約定金額(価格×株数=売買総額)に応じた売買取引手数料を支払わなければならないのが原則です。一般的には、NISA口座での売買は手数料を無料サービスとしている証券会社が多いのですが、NISA以外の課税口座の取引では、どうしても1回数百円から数千円の手数料がかかってしまうものです。

株は、買っても売っても手数料がかかるので、単純計算で、買ったのと同じ値段で売ると往復の手数料分だけ損をします。とはいえ、手数料は証券会社の利益の源泉なので、多少でも払うのは仕方がないとずっと思われていました。

それでもネット専業のSBI、マネックス、楽天証券などは、実店舗を持つ野村、日興、大和、みずほ証券などに比べ、手数料の安さを売りにしてしのぎを削ってきました。実店舗を持つ証券会社だと1取引で最低1,000円くらいは取られますが、ネット証券だと100円くらいで済むこともあります。

そんな手数料値下げ競争ですが、近年も強烈に続いており、ついにSBIなど数社は、2023年度中に、NISA以外の取引でも手数料の完全無料化に踏み切ってしまいました。なので、IPO以外の株取引も本格的に考えているなら、余分な経費が掛からないという意味でSBI証券が絶対にお勧めなのです。

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