公務員に限らず、副業を始めたい人(FIREを目指す人も同じ)が、まず初めになすべきことは何でしょうか。
あらゆる副業にあてはまることではないですが、たとえば目指すべき副業の内容が、たとえばプロブロガーになりたい、ユーチューバーになりたい、アフィリエイトで稼ぎたいとか。
あるいは、文章を書く、動画を作るといったこと以外でも、イラスト作成、写真撮影、アクセサリー作製など、何らかのクリエイティブスキルを活かした活動をしたいとか。
もしくは、そういったことを他人に教えられるノウハウなどを持っているので、それらをいろいろな人に伝授・提供して、いずれは対価がもらえるようになりたいとか。
副業の内容として、上に挙げたようなことを考えている方にとって最も必要なことは、将来的な集客やマネタイズに向けて、とりあえず自分のインターネットサイトを作ることですね。
自分にはこんなことができる、付加価値があるということを他人に知ってもらえなければ、副業は成立しません。公務員の場合、報道や広告などの媒体で、実名の顔出し紹介をしてもらって知名度を高めるわけにもいきませんから、ある意味当然ですよね。
ちなみに、サイトを作ってしまいさえすれば、最も手軽に(=棚ぼた的に)収入が入りうるのがアフィリエイト広告です。公務員がアフィリエイト収入を得てよいのかは古くて新しい問題ですが、気になる方はこの記事を参考にしてください。
今や多くの公務員が、自分のサイトやブログ等にアフィリエイト広告を出すのは当たり前になりました。副業というほどではないにせよ、うまくいけばちょっとしたお小遣い稼ぎもできるといった状況でしょうが、そもそもアフィリエイト広告収入を得ること自体、副業規制との関係でどうなのか…。この投稿では、この「古くて新しい問題」について考えてみます。国や自治体のソーシャルメディア利用ガイドラインでは、アフィリエイトについてあえて言及していないアフィリエイト広告が世の中に入
で、アフィリエイトを含めて、様々な手段で副業(マネタイズ)に向けて動き出すことを決意した方が、いざ自分のサイトを構築する場合、やり方はいくつかあるので最初にどれを選択するかが肝心です。
大前提として、サイトの中身となるコンテンツそのもの(文章、画像、動画等)を自分で用意するという点においては、どのやり方をとっても変わりません(誰かのコンテンツをパクって自分のサイトのように見せかけるのは当然論外なので)。
ではやり方によって何が違ってくるのかですが、サイトの基盤になる部分(自分が生み出すテキストや画像などのコンテンツ・データの置き場所)をどのように準備するかという部分です。
大きく分けると、①なるべく自分で用意して丁寧に作り込んでいくか、②ある程度外注に頼って最小限の手間ですませるかという違いですね。以下で丁寧に説明していきます。
サイトを自分で作るか、既存の商用ブログやSNSサービスに頼るか
そもそも自分のサイトを作るということは、これまでインターネット情報の受け取り・閲覧がメインだったイチ情報消費者の立場から、「本格的な」情報発信者の側に転換することを意味します。
「本格的な」情報発信とは、現在多くの人が日常的に行っている、SNSで知り合い向けに近況を記述する程度の情報発信と比べて格段に高度なことを行うという意味です。具体的には、SEOを駆使し、知り合いでない人を引き付け、読ませるためにかなり工夫した情報発信を行うということです。
通常SNSなどで自分の知り合いと日常的な発信・交流を目的とするだけなら、わざわざお金を掛けてレンタルサーバを借り、独自ドメイン(専用のURL文字列)も確保して自分でサイトを立ち上げる人は稀で、普通は、無料の大手ブログサービス(アメーバブログ等)や、大手SNS(note、X(旧ツイッター)など)を使う人が多いでしょう。
しかし、副業のための自分のサイトを新規で立ち上げる場合に、それでいいのかどうかが問題です。
確かに、大手ブログサービスやnote、X(旧ツイッター)を使えば、簡単な初期登録だけで、無料で、気楽かつ手軽に始められるメリットを享受できます。上で「ある程度外注に頼って最小限の手間ですませる」と書いたのは、そのことを言っています。
しかし、本気で取り組むつもりなら、最初に楽な道を選ぶときっと後で後悔します。
その理由ですが、そもそも大手ブログやSNSを使うというのは、要するに他人の家の軒先を借りて事業をするようなものなので、たしかにサイト開設時の手間は少ないのですが、後々デメリットも多くなるのであまりお勧めできないんです。
大手ブログサービス等は、何かと制約が多く、突然サービス内容が変わったり、最悪サービス自体から撤退する恐れがある
たとえばX(旧ツイッター)も、イーロン・マスク氏がサービス改革?改悪?に乗り出してからいろいろありましたよね。あれは、仕様が変わったとたんにユーザーが離れていくリスクがあることを如実に示す出来事でした。もちろん現在も、Xは集客ツールとしては役に立つのでしょうけど、あそこに自分のすべての発信コンテンツを集中させるのは、ちょっと危ないと思います。
あるいはアメーバ、ライブドアブログや「はてな」など、大手インターネットサービス各社により提供されているブログ等のサービスについても、一見すると集客面ではメリットがありそうに見えても、結局ランキングの上位に出てこないと露出は増えないですし、デザイン・レイアウト・サイトマップも自分の好きなようにカスタマイズできないとか、アフィリエイト広告の利用制限もあったりして、マネタイズということを考えると制約が多いのも事実です。
また、特に無料のサービスについては広告収入で運営している面があるので、突然の仕様変更が行われたり、最悪の場合サービス終了の可能性は常に付きまといます(2019年にはてなダイアリーははてなブログに移管、ヤフーブログが終了、2023年にLINEブログが終了したことは記憶に新しいです)。
サービス終了・改編があった場合、別のブログサービスへ投稿内容の引越しができれば何とかなるかもですが、いずれにせよURL変更により他からのリンク切れを引き起こし、SEO的にもそれなりにダメージがあるでしょう。
ちなみに、レイアウトなどの仕様が固まったブログサービスではなく、ある程度自由度のあるレイアウトで自分のサイトを作りたいなら、Jimdoという無料のWEBサービス(CMS=コンテンツ管理システム)もあります。店舗やECサイトでは、Jimdoを使っている方も多いようです。無料プランだと独自ドメイン(URL)にはできませんが、レンタルサーバを借りなくて済むので、サイトの開設・運営コストはゼロにできます。
ただ、やはり特定の会社の用意するプラットフォームに依存するという意味で、本質的にはブログサービスなどと同じリスクを抱えることになります。仮に今後仕様の改正があって、Jimdoでは自分のサイトを継続できない、あるいはしたくないという事態に陥る可能性はゼロとは言い切れないです。せっかく作り込んだコンテンツをお引越しするだけでも手間ですし、ブログと同じでURL変更によるSEO対策上の損失が大きすぎますよね…。
実をいうと、当サイト関係者は、こことは全く関係ないサイトを何年も前からJimdoで構築しています。ただし、あくまで趣味のサイトで、別にマネタイズをするつもりもないし、突然サービス停止になっても構わないので、お試しのつもりでJimdoを使ってきました。
結局、大事なことは使い分けなのではないでしょうか。本格的に副業を始める足掛かりにするサイト運営を始めるなら、ケチってはいけないのだと思います。
大手ブログサービス等の既存サービスを使うと、運営者の判断でコンテンツを消されたり退場を求められる可能性もある
上記の仕様変更・サービス廃止のリスク以上に、他人の軒先を借りたサイト運営における最大の弱点・リスクだと私が考えるのが、(文章そのものなど)コンテンツの内容自体の作成の自由度が損なわれるという点です。過激な内容を投稿したとしてXのアカウントを停止される問題も取りざたされていますが、数あるブログサービスの中でも一番そのリスクがあるのは、最近人気のnoteであるように感じます。
noteは他の商用ブログと異なり、無料版でも広告が表示されず、洗練されたデザインが特徴です。しかもオンラインサロン運営、寄付による活動支援や有料コンテンツ販売も容易にできるので、副業向きとされており利用が広がっています。しかし、便利さの裏で、このサービスに頼り切ることのリスクも大きいんです。
なぜなら、noteは他のブログサービス以上に規約違反に厳しいといわれており、それこそ投稿内容次第で突然、自分の記事が閲覧不可(記事非公開)になったり、最悪の場合、アカウント停止に追い込まれている例があるのです。もちろんそうなったのは、運営者が規約違反の判断をしたからですが、どこがどのように違反したのかについて、運営者ははっきり答えてくれるわけではありません。一応、経験則として、実際に書く記事の中で「儲かる」「稼げる」と煽ったらダメらしいことは分かってるみたいです。
こんにちは、しちゃうおじさん(以下「しちゃおじ」)です。 前回の記事でご報告の通り、2ヶ月以上もの間「公開停止」になっていた「しちゃおじ」の有料記事の件ですが、なんとか無事に「再公開」に至ることができました。 今回の「しちゃおじ」同様に、noteから有料記事を「非公開」にされてしまったクリエイターさんはかなりたくさんいるハズなのですが、どういうわけかいくらググってみても「公開停止」の報告記事はあっても「再公開」の報告記事を探し出すことができません。 noteから公開停止措置を受けてしまったクリエイターさんは、皆さんほぼ例外なくnoteでの「再公開」を諦めて、Brai
上記は、まさにそうしたNG規定に抵触したと思しき事例の紹介ですが、もちろんそうでないケースも想定できます。たとえば政治評論を書いたつもりが、問題ある投稿と判定されて公開停止されてしまうかもしれません。仮にそうなってしまったときにどこが違反なのか教えてもらえないままに直すのは不可能でしょう。直した結果、再公開できたとしても、文意がよくわからなくなってしまう可能性もあります。
副業ならともかく、本業としてnoteでの売上に頼っている人がコンテンツ公開停止やコンテンツ販売・会費収入を断たれたりすると、生活危機に直面しかねないわけです。あくまで集客ツール(予備サイト)として使うならいいんですが、メインサイトとして使うのはやはり怖いと感じます。
ちなみに当サイトは、オープンしてまだ半年足らずで、とてもじゃないですが全くマネタイズなんてできていません。が、数年続けていればコンテンツもたまってきます。いずれアフィリエイトで売り上げが立つかもしれません。そんなころに、ある投稿を突然消されたり、それこそアカウント自体を止められたら、それまでの投稿の積み上げが無になってしまうので、そんな怖いサービスはメインで使いたくないと最初の時点で思いました。
※そもそもnoteでは、アフィリエイト広告を制限されているという指摘もあります。ググればいろいろ出てきます。
ということで、当サイトとして助言するならば、副業のためのサイトを立ち上げる場合、多少の手間はかかりますがレンタルサーバを借りて自分でサイトを運営するのがお勧めです。その方法や、コスト削減の工夫については次回解説します。
前回紹介した理由により、副業のために本格的にサイトを立ち上げる場合は、外部のブログサービスやSNSなどを使うことはお勧めできません。つまり、自力でサイトを構築・運営することを提唱しているわけですが、その場合に必要な手順はこの3つです。順に説明しましょう。ホームページやブログのデータを置くレンタルサーバを借りる(同時に、ホームページURLの文字列の使用権=ドメインを確保する)レンタルサーバを借りるには、レンタルサーバを運営している会社に申し込む必要があります。
メリットデメリットまとめ
自分でレンタルサーバを用意したサイト構築 | 既存ブログ・SNS等のプラットフォームを利用したサイト構築 | |
開設・維持の手間 | サーバ業者・サービスの種類を自分で選び、申し込んだ上で、業者のマニュアル・手順書にそって自分で行う必要がある。そういうことが好きな人には向いている。 | 簡単な初期設定をすれば投稿が開始できる手軽さがある。 |
開設・維持の費用 | レンタルサーバ代、ドメイン維持費が必要(安くする方法はある。) | 多くの場合、無料プラン有。 高いサービスを受ける場合には有料プランが設定されていることも。 |
カスタマイズ・拡張性 | レンタルサーバの仕様によるが、制約は少ない。ただし、カスタマイズや機能拡張は自分で調べて行う必要がある。そういうことが好きな人には向いている。 | プラットフォーム業者が用意した範囲内に限られる。 |
マネタイズ手段 | 合法的な範囲であれば、自由に実施できる。 プラットフォーム業者に手数料を取られることはない。 | プラットフォーム業者の規約やサービス仕様による。アフィリエイト広告の出し方が制限されているサービスもある。 メンバーシップなどの課金手段を組み込んでいるサービス(note)もあるが、手数料を取られる。 |
SEO・集客 | SEO対策のツールを使って自力で対応する必要がある。 | プラットフォーム業者がランキング制、優先表示などの仕組みを設けて集客に努める。プラットフォーム内での競争が存在する。 |
掲載コンテンツの自由度 | 法令に違反しない限り自由 | プラットフォーム業者が定めるルールの範囲内 |
仕様変更・サービス継続リスク | ドメインも、レンタルサーバも、特定の業者が撤退する場合は別の業者に移るだけでサイトの継続が可能。 | 規約違反で利用停止になる場合があるほか、業者のサービス提供方針変更により、利用者全員に対してサイトやコンテンツの変更・終了を求めることがないとはいえない。 |