ちょうど年末のこの時期は、返礼品狙いで、源泉徴収票とにらめっこしながら上限いっぱいまでふるさと納税を行っている人も多いことだろう。
ふるさと納税には賛否あれど、合法的な制度である以上、公務員だからやってはいけないなんてことはなく、知恵が回り、かつそれなりにお金を持っている公務員こそが、一番活用しているのではないかと思われるくらいだ(現物支給で小遣いが稼げる「公務員の副業」として認知している向きもあるようだ)。
ただ、実質負担が2000円で留まり、お礼だけがもらえて得をする納税の上限額を知ることができる、ふるさと納税サイトのシミュレーション機能を使うには、年間の給与や各種控除額がわかっていなければならない。そのためには、職場から発行される源泉徴収票が年末の時点で手元にあることが不可欠である。
民間企業なら、最終給与の支払い(=年末調整の完了)とともに発行されるのが普通なようだが、役所の場合、源泉徴収票は年明けにならないと交付されないこともある。
そうした役所は、地元に住んでいる職員が多いという。職員に払った給与から納付される住民税を他都市に還流されてはたまらないから、源泉徴収票の発行を遅らせて、ふるさと納税をやんわり妨害しているのだろうなと私には思える。
それはともかく、かくいう私も、もう10年ほどふるさと納税を目一杯行っている。昔から、生活必需品であるコメを、定期便で確保することで、余計な出費を抑え、投資に回すようにしていた。ところが、昨夏以来のコメ不足・値上げもあって、ふるさと納税でのコメ需要が爆発し、お礼メニューの品切れが続出してしまい、大変困っている。