有名なYouTuberである不動産Gメンこと瀧島一統さんが、スキームワンルームマンション投資を批判する動画の中で、手出し(赤字)で悩んでいる投資家に対して「どんなきっかけで購入したんですか」と質問する場面がよくある。その際、「資産運用EXPOで知って、先方から営業されて物件を買った」という答えをする人が結構いた。
その「資産運用EXPO」っていったい何なんだ?と興味を持っていたところ、最近YouTube動画の合間に、広告がガンガン流れ始めた。
そんな中、ちょうどこの金土日で、東京ビックサイトで開催されるというのだから、物は試しに見に行くことにした。
いや~、会場は熱すぎる。
私は民間で営業マンの経験もあるので、こういう展示会でガツガツ食いつく営業の気持ちもよくわかる。
呼び込みに綺麗な和服のお姉さんを立たせ、アンケート回答のお礼に生八つ橋プレゼントをやってる京都の不動産投資会社が、会場に入ってってすぐのところにブースを出していて、早々に度肝を抜かれたり(大袈裟か…)。
いまでこそネット広告による集客も増えてきてるけど、対面で、かつ投資に興味のある人がわざわざ足を運んでくるイベント、すなわち「プル型の営業」ができる機会なんてそうそうない。だから、営業たちがガルガルする気持ちはわからんでもない。
(ま、私も昔はこういう展示会がらみの「仕事」をしたことがあるが、女性陣の多くは社員じゃなくて派遣のコンパニオンであることが多いのだが。)
一方、会場に来ている客たちも、(自分を含め、)カネにある程度目がくらんだ連中である。目が「¥」に変わってしまった連中と言ってもよい。
そんな中を、メタ認知というのかな、ちょっと引いた目線で自分を見ながら、うろうろするように心がけていた。
会場内で多いジャンルは…
圧倒的に多いのは、不動産投資。
でも不動産投資って、結局のところ、投資家にだけリスクを負わせ、不動産の販売会社は販売利益を上げ、管理会社は管理費のサブスクリプションで儲ける仕組みだ。その不均衡ゆえに、私はどうしても好きになれない。
他にも、外国通貨投資やらいろいろ説明を聞いてみたが、どうしてもリスクが払しょくできない。
そんな殺伐とした会場内で、好感が持てたのが、テレビCMでおなじみの共立メンテナンス。学生寮や社員寮、ホテル運営などで有名な会社だが、ここは投資ネタの案内というよりIR説明会みたいな感じで、会場内でおそらく唯一、投資勧誘じゃない感じだった(もっとも、個人株主になってほしい、という意味では投資勧誘なのかもしれないが)。