先日亡くなった森永卓郎氏の、国民に対する遺言的なメッセージとなる『投資依存症』という本がある。
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森永卓郎氏の真意
投資とは、あくどい金融業界が儲けるためにやっていること、現在の株高はバブルなのでいずれ崩壊するとして、投資はすべて損するからさっさと撤退すべし、と国民に警告を発する本ともいえる。
「貯蓄から投資へ」が国民的掛け声になっているが、それに騙されるな！という命を懸けた叫びだったといえなくもない。
森永卓郎氏の考えを一言でまとめると、
投資なんて考えるな。お金は汗水たらして働いた結果として得るのが正しい
ということのようだ。
私は読んでいないのだけど、投資を（依存性のある）ギャンブルだと決めつけて全面否定するならば、投資・金融リテラシーの大切さを語ったベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」との全面対決じゃあないだろうか。
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そういえば、勝間和代氏
最近おとなしいけど、ライフハックの女王、勝間和代氏も「投資、投資」と騒いでたしね。（彼女の場合、「自己投資」も大事だって主張もあるかな）
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勝間氏は、貯蓄から投資へ、を謳ったこの本を出して1年たたないうちにリーマンショックが来て、まあそのタイミングの悪さに編集者ともども頭を抱えたのではないだろうか。
森永氏の「遺言」は、いわばリーマンショック再び、を警告するもの。
勝間氏のような投資主義者は、どう反論するのだろうか。
おそらく、両者の主張は多分平行線なのだろうね。
私の考え
投資にリスクがつきものである以上、ギャンブルという見方をされれば、反論はしにくい。
ただ、投資は、リテラシーを高めるのと、心理的な罠に陥らない（儲け話の裏を見抜く力を持つ）よう心掛けることで、リスクを下げてリターンを増やすようにできる。これはギャンブルとは違うところだ。
まあ、依存性というか反復性があるんじゃないのか、という意味では、投資もギャンブルに近いのかもしれない。
たしかに、汗水たらして稼ぐのを旨とするのは堅実だ。しかし、それだけでは生きていけない世知辛い世の中になってしまったのも事実。ならば、なるべく負けにくい投資はするべきだと思っている。
そのためには日々勉強が求められる。いわゆる「ほったらかし」のような、楽な投資をしようとすれば、いずれ手痛い損をすることもあると思う。
また、投資で成功している人は、損切ルールを決めているなど、自己抑制ができる人である。そこには、快楽を追い求めるギャンブル性は低いと思う。投資をするからには、自分の在り方を見つめ直さないといけないということだろう。
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