3回にわたって書いてきた、株式>不動産の理由を一覧表にしてみました。
株式投資の特徴 | 不動産投資の特徴 |
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・数万円からでも始められる | ・借金をしてでも、一千万円単位の巨額資金を用意しないと始められない |
・現物取引(借金しない投資方式)である限り、投資に失敗しても生活が破綻することはない | ・借金して投資を始めた後に資産価値が下落すると、最悪破産のリスクがある |
・少額に分けて様々な銘柄に分散投資すれば、上がるものも下がるものもあるのでリスクが分散される(最悪の場合でも、大損はしないですむ) | ・投資一件に必要な金額が大きいため、相当な資産を持つか借金をしないと分散投資というほど多くの物件を持つことは難しい |
・説明義務など、投資家を保護する法制度がある | ・消費者保護法制が及ばない |
・スマホ1台で気軽に始められ、数回タップするだけで投資(売買)可能。証券口座には維持費もかからない | ・物件選び、融資、購入手続きが複雑。購入が完了するまでに各種手数料も必要 |
・資産保有に対してコストがかからず、配当などのリターンは生じ得る | ・資産保有すると税金や管理費用などのランニングコストが必ずかかってしまい、収入を食い、時には赤字になる |
・投資に上限額がない | ・職場の許可を得ずにできる投資額に限度がある |
・給与所得と分離課税のためどんなに儲かっても税率は変わらず、職場にも所得把握されない | ・儲かると税率が上がってしまう上に、職場に所得把握される |
・証券会社に口座を開いていれば平日昼間なら容易に売買できる取引市場が確立しているので、いつでも誰でも資産価値を容易に把握でき、簡単に処分してお金に変えることができる | ・資産価値の把握が簡単ではなく、また急いでもすぐに売れるとは限らない。早売りしようとすると安く売らなければならなくなりがち |
・保有コストがかからないため、含み損を抱えたまま、配当などで最低限の利回りを稼ぎつつ価格回復の期待を持ち続けられる | ・税金や管理費等の保有コストから逃れられないため、資産価格が落ちた場合にその回復を待って長期間持ち続けることで傷口が広がる恐れがある |
・マクロ経済の好転によらなくても、株式を保有する個別企業の努力で業績回復し、株価が上昇することはあり得る。また、お買い得企業として買収を目指した買い付けが入ることもありえる | ・不動産の資産価格回復はマクロ経済の好転に依存するので、高値掴みした場合に価格がV字回復するのは簡単ではない。また、マクロ経済に依存しない価格上昇理由が起きること(自分の所有物件の近隣に利便施設ができることになってエリア全体の資産価値が上がる可能性)は極めてまれである |
・株価が下落した場合、同じ銘柄を買い増すことで平均購入単価を下げて、現在価格との差を縮めるテクニックがある | ・過去に取得した物件の購入価格を下げる方法はない |