再販制はどこへ逝ったのか?
最近は本屋で紙の本をほとんど買わない。せいぜい、家族にプレゼントするくらいだ。
つまり、近年私が読むほとんどの本は電子書籍になった。いちいち本を持ち歩かなくていいし、1台の端末に何冊も入るし、栞も不要。
いや、それらを上回る最大のメリットは、価格だ。
電子書籍は、必ずしも定価販売されない。というか、かなりの確率で値引き販売される。
世の中の人は、本と言えばAmazon(Kindle)と思うかもしれないが、私が多用するのは、大日本印刷(丸善・ジュンク堂)の「honto」だ(下のバナーはアフィリエイト広告リンク)。
驚くべきは、毎日のように20~25%OFFクーポンが乱発されていて、出版社別の「特売」が行われることもあるから、ほしい本があってもすぐ買わずに値引きを待つと、そのうち値引きされていたりする。これでは、紙の本なんて買う気は起きないだろう。
↑がクーポンの例
そんな現状は、書籍に対するポイント還元が始まったころの混乱を考えると隔世の感がある。
ブックファーストのポイント還元が、地元書店との全面戦争を生んだ過去
その昔、阪急電鉄資本だったブックファーストが、関東地区初出店となった神田駅前店で、購入者に5%ポイント還元を始めた。近隣の書店も同様の実質値引きを行って対抗した結果、近隣書店は閉店となったという苦い歴史がある。
そもそもポイント還元は、定価販売を原則とする再販制度に反するものだという見解もある。そんな中で電子書籍は例外なのだろうか、、、。
まんがの電子書籍サイトも、紙より安い
ちなみに、コミックを電子で読むことができる「まんが王国」というサイトでも、20~30%の割引クーポンが乱発されている。割引なしでも、紙の本より消費税分安いのではないか?と思ってしまう。
もう、紙で本を読むなんて、割が合わなくてできないなあ。