
確かに電気代が激減するケースもあるようだ
太陽光発電については、前回紹介した0円ソーラーとは違うビジネスモデルもある。要するに、初期費用を負担するプランだ。こちらは大きく電気代を節約することにつながるので、FIREを目指す人にとっては意味のある情報だと思うので、続けて紹介しておくことにしよう。
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上記サイトで紹介されているように、初期費用を60万位払って太陽光パネルを設置した場合は、発電した電力を家庭用に回して、特に夏場の電気代を激減させることができるようだ。たとえば、
太陽光に代えた途端、電気代13,365円が⇒618円に…!
8月、一日中エアコンを付けていても
電気代29,448円が⇒6,969円に減少…もう節電はしません(笑)
などという声がある。これは素晴らしいことだが、いったい何年で元が取れるのかは慎重に見極める必要がある。
冷静に分析してみよう。
少なくとも省エネとは逆行している
まず、太陽光発電で余った電力を電力会社に売る単価は、強制的に価格保証しているFIT制度によったとしても今や高くない(1kwhあたり11円程度)。つまり余らせて売電してもそれほど儲からないのが現実だ。
一方で、足りない電気を電力会社から供給してもらう、つまり通常の家庭用の電力単価は、FIT制度の2~3倍はする。ウクライナ情勢にもよるが、今後も値上がり傾向は間違いないだろう。
この差を考えると、太陽光の電力は、もはやどうせ安くしか買い取ってもらえないのだから、暑さ寒さを我慢した上で節電を行ってまで、なるべく多く余らせて売り、小金を稼ぐくらいなら、節電せず快適な暮らしをするために太陽光の電力をなるべく多く使った上で、支払う電気代を抑えたほうがいい
という理屈になってくるのではないだろうか。たとえて言うと、
食べ放題の店に行ったら、元を取るために、食べ過ぎで体調を壊しそうになるくらい食べる、という話じゃないけど、太陽光で生み出される電気を使わなきゃ損、みたいに考えちゃうわけである。
上記のサイトの人々の感想を見ると、そう思っちゃうんだよね。
ちなみに、太陽光発電での発電量のうち、どの程度の割合を自家消費するかを自家消費率、残りを売電率というそうだが、仮に自家消費率15%とした場合、投資回収期間は7.4年であるというデータがここに書いてある。
上記のとおり、太陽光由来の電力は、売るよりも自分で消費したほうが得だが、自家消費率はどう頑張っても現実的な上限は30%くらいまでだそうで、それだともう少しは回収期間は短くなるかもである。でもそれは、ガンガン発電される平日の日中に空調を使いまくるといった、「食べまくり」の結果ではないかという気もする。
アメリカ文化を思い出す
ちなみに、もともと電気が安く省エネ文化もなかったアメリカでは、セントラルヒーティングというか、住居は、人がいない部屋を含めて全館空調、外出時もつけっぱなしが当たり前だった。
日本において、太陽光発電の普及で電気代負担が軽くなることで、電気代(省エネ)への意識の緩さがアメリカ流になっていくのではないか、という気がしてしまう。でもそれって持続可能なのだろうか。
太陽光で電気作ってるから、電気代安くなるからガバガバ使っていいやというのは、ちょっと違う気がするんだよね。