漫画「FX戦士くるみちゃん」で知るFXの恐ろしき世界

先日、新聞広告で見た、「投資で2億稼いだ社畜のぼくが15歳の娘に伝えたい29の真実」という本を読み始めた。

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読み始めた直後は、次の投稿でこの本の書評を書くつもりであったが、読んでいるうちに、同書で紹介されていた別の漫画が気になって、興味がそちらに移ってしまったため、とりあえず紹介順を入れ替えることにしたい。

その漫画とは、は表題になっている「FX戦士くるみちゃん」という作品だ。

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FXと言えば外国為替証拠金取引のこと。要するに異なる通貨を売り買いして、価格変動による差額を儲ける投資手段だ。短時間でめちゃくちゃ儲かることもあるが、一瞬でお金が溶けてしまうと言われるほどギャンブル性が高いことで知られている。

なぜ「FX戦士」なのか、、、

FX戦士 くるみちゃん って

この響き、東映戦隊ものとか、機動戦士ガンダムとかとも違う、、、うーんなんというかな、

どちらかというと、過去の名作ゲーム「熱血硬派 くにおくん」みたいな香りがする(笑)。氷河期世代には大変懐かしい、ほんとこれね。

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それはさておき、キャラクターはかわいい女の子ばかりの作品で、そもそも「FX戦士」って何ぞやと、読む前には思ってしまうわけだが、読めば本当に納得できる。とにかくFXとは、戦いなのだということが、作品を読むとわかるからだ。

通貨レートの上げ下げに一喜一憂しつつ、売り買いの判断をして、強制損切決済されないようハラハラしながら、FXの最前線で勝てる(儲かる)ように戦いつづけている姿。それを「戦士」と呼ばずして何と呼ぶのか。これこそが、作者が最も読者に訴えかけたかった作品の主題と言っても過言ではなかろう。

愛くるしいくるみちゃん(女子大生)を主人公に据えながら、実は彼女の母親がFXで大損ぶっこいて自殺したという過去を持つというハードな設定。そのカタキを取る(損失を取り返す)ぞとばかりにくるみちゃんは2000万稼ぐことを目標にFXの泥沼にはまっていくというストーリー。

そのうち、いろいろな別キャラが出てきて(ことごとく若い女の子)、さしずめFX群像劇といったところだが、なぜ人々がFXにはまるのかという心理描写が極めて巧みで(作者がまさにFXや暗号資産で1000万円以上失ったという実体験の持ち主だからだが)、読んでいくほど引き込まれてしまう。

出てくるのが女の子だけということもあり、FXのせいで借金をするようになると、まあ、行き着くさきは、当然、女の人が稼ぎやすい仕事に行かざるを得ない(この作品では、風営法対象業種のギリギリ手前のグレーゾーンまでは堕ちていく)。

ああそういえば、先日のこのニュース(風俗やパパ活を行って兼業禁止違反)もFXの借金が元だったっけ。うむ、事実は小説より奇なりとはこのことだ。FXでいきなり多額の借金を抱えると、親戚に借りるとかしない限り、若手公務員ごときの月給やボーナスでは返せないんだよ、、、。まさに風俗に堕ちるのもわかるよな。

FXにはまらずに、10万円損失で卒業できた私

実はかくいう私も、過去にわずかだけFXをやったことがある。ただし手動ではなく自動売買(システムトレード)だ。

口座開設して、何取引かすると、軍資金を10万円もらえるという特典に惹かれて始めたが(よくある罠)、システムトレードといっても結局画面を開いてみてしまうとほっておけず、自分でコチョコチョ取引するようになってしまい、ビギナーズラックもちょっとあったものの、結局最後は50万円投入した後に、特典分の10万円以上損して終了となった。

FXというのはその性質上、儲けようとすれば、大きく賭けないといけないし、そうすると儲かった時はいいが損するときの損失がでかい。そんな一か八かのスリルを味わうなんざ、そもそも投資でも何でもない、投機だよ。

ということで、私はさっさと足を洗えた。株式投資も並行でやっていたから、踏ん切りがつきやすかったのだ。

FXの怖さを知るためにも、ぜひ「FX戦士くるみちゃん」を読んでみてほしいものだ。

このサイトでは、不動産投資をお勧めしない理由をこれまで書いてきたが、次回からFXをお勧めしない理由も書いていくことにしたい。

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