FXを副業・投資としてお勧めしない理由②

先日投稿した、FXを勧めない理由の第2回をお伝えする。

④ハマると抜け出せない中毒性がある

FXは、一度ハマると簡単には止められなくなる中毒性がある。儲かってしまうと、まだまだ儲かると思って止められないし、逆に損している場合、損を取り返そうとして損切りしたままでは止められないことが多い。

結局、FXからの強制退場になるのは、追加入金できるお金が用意できなくなって(これ以上お金を借りられなくなって)、続けられなくなる場合である。

ところが、裏を返すと、本当にお金が用意できなくなるまでは続けられてしまうともいえるのである。お金を用意するというのは、消費者金融の利用であったり、風俗をはじめ様々な仕事で稼いだり、犯罪に手を染めたりすることで何とかなってしまったりするからだ。

FXで大損した公務員が副業に手を染めたニュースは以前にも紹介したが、

日本中を震撼させた三菱UFJ銀行員による貸金庫の窃盗事件の容疑者も、個人で行ったFXによる損失補填のために犯罪に手を染めたということだった。

FXでの大損が、地獄への一本道になりかねないことは肝に銘じたほうがよい。

⑤職務専念義務に触れる可能性

システムトレード(自動売買)にするならともかく、自分の意思で売買判断をする場合、いつでも為替レート画面を気にする生活になってしまうので、仕事に集中できなくなってしまう。

これは公務員の職務専念義務の関係でかなり危うい状況だと思われる。

株も同じじゃないか、と言われるかもしれないが、そうではない。なぜFXが、夜寝る暇も、昼間も仕事中も値動きにやきもきするようになってしまうのかについては、次で説明する。

⑥ちょっと(1円程度)の価格変動でも、その何万倍もの利益・損失につながる。

FXは、レバレッジという仕組みで、FX事業者に実際に預けて投資に回す資金の何倍もの投資商品を買うことができるからだ。おおざっぱに言うと、100万円預けるだけで、数千万円分の取引ができてしまう。だから利益も損失も大きく出やすくなるのである。

要するに、少ないお金を元手に、短期間で大きな利益を出せる可能性がある。が、それはあっという間に大きな損失を出すということと表裏一体だということを忘れないでいてほしい。

⑦ギャンブル性が高いのに、他のギャンブル(パチンコ、競馬等)と比べて、いつでもどこでもできてしまう。

数あるギャンブルのうち、パチンコにせよ公営競技にせよ、基本的にはその施設に行かないとギャンブルに参加できない。もちろん公営競技の場合、今はネット投票もあるが、いずれにしても、昼間や夜に、「レース」をやっている時間でないと賭けは行われない。

ところがFXは、手元にPCやスマホがあればいくらでも参加可能。資金についても、現ナマを握って参加するギャンブルと比べて、目の前に札束を積むわけではないFXのほうが心理的ハードルは低い。

だからハマりやすいのである。

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