一見真面目なニュースに見せてFX投資を面白可笑しく取り上げるマスメディアの危険性

先日、元卓球選手の水谷隼のFX投資の記事をの批判的に取り上げた。

と思ったら、またこんな記事が。

トランプ政権の経済政策を真面目に取り上げた体で、その実は、投機で動揺する有名人の姿をテレビで面白おかしく取り上げるって、テレビの影響力を考えたら絶対にやってはいけない事ではないだろうか。

しかも、それをまたネットニュースで取り上げるなんて、配慮不足も甚だしい。二重の悪影響拡大である。

夜も眠れない…その理由に問題がある

世の中のビジネスには、「実業」か「虚業」か、という言い方がある。

農林水産業、工業、流通業、サービス業など、なんらかの商品やサービスを生み出しているビジネスが、一般的には実業と呼ばれる。とはいえ、実業を継続するのは楽じゃない。当然、事業継続に当たって何らかの課題(資金繰りとか、納期を守れるかとか、人手不足なのに採用難であるとか)を抱え、夜も眠れないということは「あるある」である。

ただ、そういう話なら、当事者にとっては大変なことではあるが、間違いなく周囲からは同情されるし、前向きに頑張ればいい、という話になりやすい。

一方、上の水谷隼の話の場合は、投機(要するに虚業)に手を出して、得か損かが気になって夜も眠れない、という話なのである。

生業であり実業である仕事は、簡単には止められない。しかし投機は違う。夜も眠れないくらいだったら、最初から投機なんでしなければいい。

だからこそ、こういう番組をBPOで取り上げて批判すべきなのではないだろうか。

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