私が株取引を始めてからもうじき10年になります。前回の記事で書いたように、業績が低迷したために含み損が生じ、かつ配当が出ない銘柄をNISAでいくつも保有し、長期にわたり売れなかった(結局丸損したものもある)という経験を経て、近年は普段の取引はNISAではなく普通の課税口座を使うようになりました。
具体的には、狙いを定めた銘柄を買い付け、概ね3~4カ月の周期で保有し、ある程度値段が上がったた売却するスイングトレードが中心になっています(ただし、含み損を抱えたら1年以上の長期保有をすることもあります)。
以下、具体的に書いていきましょう。
銘柄選び
本格的に株式投資を実施するとなれば、各企業の業績指標や将来展望を分析して、お買い得価格の銘柄を自分で発掘し、安いうちに入手する「仕込み」を行い、値段が上がってから売却するのが理想です。ですが、そこまでの興味や時間的余裕は私にはありません。
これは普通の「兼業株式投資家」も同じではないでしょうか。そういう方の参考になるかわかりませんが、私の投資法をご紹介するならば、、、
現在の私は、優待銘柄を除く銘柄選びは、株式新聞というサイトで紹介されているお勧め銘柄のうち、次の基準で、自己判断で選択するようにしています。(一般的な投資ルールとは異なる自己流のため、真似て損しても当サイトは責任を負いません。投資は自己責任で!)
株式新聞は、1949年に創刊した日本最大の証券専門紙です。専門記者による注目銘柄情報や、株価情報、株式ニュースなどが満載です。DCF法で計算した各銘柄の適正株価を見ることもできます。
実際に選ぶ基準は、こんなところです。
・株価水準が休め(株価が1000円前後まで)の、いわゆる低位株を中心に選ぶ。
・100株と言わず、300株くらいを購入する。
単価の高い株(2000円以上)を選ばない理由は、300株くらい買う場合に資金力が必要になってしまうことに加え、値下がり余地が大きく、下がった時の回復までに時間がかかると考えているためです。
これが低位株なら、300株買っても30万円くらいで、そこまで大きく手持ち資金が減らなくて済みます。値段が下がっても、1000円が500円になる程度であって、2000円が1000円になるよりはマシ、と考えているのです。
さらに、下がった同銘柄を買い増して平均単価を下げる「ナンピン買い」も可能です。
例えば、1000円×300株=30万円で買った銘柄が、悪いことに500円になってしまったとします。ここから+500円で1000円に戻るのはかなりきついです。しかし、500円×300株=15万円分を追加購入すると、45万円÷600株=平均単価750円となります。つまり、+500円ではなく+250円の戻りで含み損が解消するようになります。また、所有株数が増えるので、含み損解消後、平均単価より+1円上昇するたびに、300株保有なら+300円の含み益が出るところが、600株であれば+600円の含み益が出るようになるのです。
価格が下がれば下がるほど買い増していく「ナンピン買い」をすることで、損益分岐点を下げ、含み益が出たあとの利幅も大きく取れるようになる、というものです。最初の単価が安いからこそ買い増しもしやすい、ということなのです。
が、これはあくまで自己流。株式投資のセオリーからすると、「低位株はそもそも経営に問題があるから株価が安いのであってリスクが大きく手を出すべきではない」「ナンピン買いは有効な場合もあるが、タイミングや銘柄選びを誤れば傷口を広げる」という意見もあります。
私は、こうしたことは分かったうえで自己流で行い、株価が戻った時にサクッと打って利益を確保していますが、絶対の法則ではありませんので、ご承知おきください。
売買タイミング
ある銘柄の株を購入したいと思ったときに、今すぐ今の値段で買うか、もう少し待って値段が下がってから買うか、という判断も難しい問題です。タイミングを間違えると、「高値掴み」になるかもしれないのですから。
そういうと、買うタイミングは非常に重要ですが、私の場合は、上に書いた「株式新聞」のおすすめ株情報をもとに購入していますので、その点は気になりません。お買い得だと判断されたからこそ、その情報が出ているはずですから。
むしろ、売る(利益を取る)タイミングの方が難しいです。本来的な株式投資の流儀でいえば、
買った株が予想外に下がったら、株価が戻るのを待たずにさっさと売る(損切り)
が正しいそうです。ただ、私はよほどのことがない限り塩漬けを選択します。だから売る時期で悩むことはありません。逆に悩ましいのは、含み益が出たときの売るタイミングです。まだ上がるのではと欲張って売らずに我慢してるうちに、いつの間にか値段が下がり、含み益が減っていくということも多いです。
そこで私の場合は、買値より20%上昇したら100株売る、まだ上昇しそうならもう100株をもう少し高い値段で売る、というルールを決めて、強制的に利益確定させるようにしています。