実物の不動産を買って、人に貸して運用する。あるいは値上がり益を狙う。
不動産投資とはそういうものです。ただ、投入資金が大きいのと、いざという時に簡単に処分できない(早く処分しようとすると安く売らざるを得ない)という難点があります。
そんな不動産投資のデメリットを解決したのが不動産投資ファンドという仕組みです。本来なら巨額の投資が必要な不動産物件(開発中のプロジェクトを含む)ついて、小口の出資ができるようにし、不動産から得られた収益についても出資比率に応じて配当を受け取れるようにしたものです。数万円単位で出資ができるようになったのが特徴です。
で、ちょっと前までインターネットで広告をみることが多かったのが「みんなで大家さん」という投資商品。
みんなで大家さん公式ウェブサイトです。みんなで大家さんは不動産特定共同事業法に基づく不動産ファンドです。100万円から不動産投資に参加でき、安定した利回り、安全性を高めた資産運用商品を目指しています。
投資期間3~5年、投資1口100万円、利回り7%って見せられると、株でもそこまでの利回りは難しいので、ほったらかし投資としては最適、ってことで私もちょっと気になったことはあるのですが、でも、そんなおいしい話はないはずだと、静観していました。
そんな矢先、こんな情報が舞い込んできます。
2024年6月、不動産小口化商品サービス「みんなで大家さん」が一部業務停止の行政処分を受けました。その詳細について解説します。ネット上では「危ない」「詐欺なのでは」という声も上がっていますが、実際はどうなのでしょうか。気になる「成田シリーズ」についても解説していきます。
3万8000人が投資する不動産ファンド「みんなで大家さん」。直近では、1割強にあたる4000人の投資家から解約請求が寄せられている。返金は最長で1年後といい、解約を申し込んだ投資家の不安は高まる一方だ。償還原資の確保に注目が集まる中、渦中の共生バンクは突如として、成田の開発計画を米国の投資会社へ売却する交渉の開始を発表した。
ややや、ヤバいですよ。投資案件を外資に転売とは、、、今後の利回りは保証されないのではないでしょうか。下の方の日経不動産マーケットの記事だと、みんなで大家さんで継続的に投資をしていた人が、何とか元本の返金を得て逃げ切った例が書いてありますが、これからが修羅場では?
世の中、そんなに良い話は転がっていないということでしょうか。
熊本の半導体がらみなら、まだまだ不動産もいけそうな気もしますけど。成田では微妙ですよね。